患者さまが望む時間を柔軟につくれるように
患者さまが望む時間を柔軟につくれるように
看護師
合田 文美
Aida Fumi
2011年入職
京都大学医学部附属病院→交流先:日本パブテスト病院
私が京大病院でこれまで経験した看護では、入院の時点では治療を達成することがおのずと医療者と患者さま、双方にとっての目標になっていました。しかし、緩和ケアの場合は患者さま個々によって目標とする状況が異なります。医療者が適切と考える症状緩和だけでなく、患者さま自身の望む時間をどうやってつくればいいのか。出向を通して、そのように考えるようになったことが、私の中での一番の変化だと思います。また、勤務当初はホスピスに入院後、症状緩和が図れた患者さまを見て安堵している家族に対し、厳しい状況を伝えることに躊躇うこともありました。しかし、ご家族は今までの治療経過で厳しい状況を想定はされており、今の全身状態に対しての情報を求めていることも同時に知りました。予期悲嘆の感情を吐露するケースも少なくありませんでしたが、看取りの時間に向けた心の準備の時間を、医療者が支えていくことが必要だと感じれたことも、大きな学びにつながっています。
戻る場所があることが、大きなモチベーションに
緩和ケアを学びたいと考えはじめた当初は転職を前提にしていましたが、上司に相談するなかでこの交流プログラムに参加することに決めました。転職をし、新たな現場で働くことでも学びは得られたと思いますが、私は定期的に京大病院に戻ってきて報告や相談をする時間が大きな助けに。慣れない環境では業務に追われがちですが報告や相談をする時間があることで、立ち止まって考えることができ、モチベーションを維持できました。帰る場所があるというのは、本当に素晴らしいことだと思います。病院と病院、病院と地域の連携が強く求められるようになっている今日、このプログラムで学んだことを生かし、貢献していきたいと思います。
- 参加施設管理者の声
- 綾部市立病院村上 洋子
- 市立福知山市民病院髙松 満里
- 国保京丹波町病院平田 千春
- 独立行政法人国立病院機構
舞鶴医療センター新井 文子 - 京丹後市立弥栄病院山本 久美子
- あそかビハーラ病院今村 茂美路
- 結ノ歩訪問看護ステーション橘 法子
- 財団法人日本バプテスト連盟医療団 総合病院
日本バプテスト病院岩井 和美 - 株式会社孔仁会 訪問看護ステーション
碧い音小原 敦子 - 渡辺緩和ケア・在宅クリニック八杉 まゆみ
- 京都田辺中央病院植村 ひかる
- 参加スタッフ
- 助産師高島 晶子
- 看護師居合 あずさ
- 助産師飯塚 愛莉
- 看護師近宗 純子
- 看護師松本 祐貴子
- 助産師山上 有美
- 看護師足立 宜子
- 看護師酒井 浩貴
- 看護師和田 裕子
- 助産師森﨑 美穂
- 看護師極山 翔子
- 助産師山岸 彩
- 看護師野田 瞳
- 看護師武智 陽子
- 看護師和久 沙織
- 看護師谷口 公太郎
- 看護師寺田 智栄子
- 看護師村上 永里子
- 看護師山中 博子
- 看護師吉崎 由紀子
- 看護師久保田 龍
- 看護師平井 千尋
- 助産師河畑 日向子
- 看護師合田 文美
- 看護師畑中 宏美
- 看護師高屋 里美
- 看護師橋本 樹里
- 体験者座談会
- 報告会レポート