緩和ケアの実際を深く知りたくて
緩和ケアの実際を深く知りたくて
武智 陽子
Takechi Yoko
2005年入職
京都大学医学部附属病院→交流先:あそかビハーラ病院
所属する京大病院ではこれまで集学的がん治療病棟、放射線治療科、外来がん診療、外来化学療法室(1看護単位)で勤務してきました。がん治療における薬物治療、放射線治療、内視鏡治療に携わる中で、症状の進行から積極的治療を終えなければならない方々とも多く出会ってきました。京大病院では緩和ケア病棟を有しておらず、緩和医療を必要とする方には希望に合わせて在宅やホスピスへ退院調整を行います。患者さんを送り出す立場として、症状緩和を専門とする病院の看護をもっと知りたい、そんな気持ちが強くなっていた頃に出会ったのが、独立型ホスピスであるあそかビハーラ病院です。一日研修に参加した際に医療スタッフ全員が丁寧にカンファレンスを実施している姿を見て、ここで深く学んでみたいと思うようになりました。
ホスピスが本当に求める情報提供とは
出向期間、本当に多くのことを学ばせていただきました。モニターに頼らないアセスメント、終末期の効果的なケアの方法、残された時間が少なくなったご家族との関わり方のほか、これまで京大病院で記載していた看護情報提供書には、ホスピスが知りたい内容が少ないということもわかりました。転院してきた際にはすでに患者さんの意識レベルが低下し、患者さんの思いを確認できないことも珍しくありません。そのひとらしい最後の時間を過ごすためには、送り出す側が意識のある内に希望をお聞きして、しっかりと共有する必要があると感じました。そのことを実感できたのはホスピスで働いたからこそだと思います。研修一年でホスピスのすべてを理解することはできません。しかし、この限られた時間で学んだことを京大病院に還元し、スタッフ教育にも活かしていくことがこれからの大きな目標です。
- 参加施設管理者の声
- 綾部市立病院村上 洋子
- 市立福知山市民病院髙松 満里
- 国保京丹波町病院平田 千春
- 独立行政法人国立病院機構
舞鶴医療センター新井 文子 - 京丹後市立弥栄病院山本 久美子
- あそかビハーラ病院今村 茂美路
- 結ノ歩訪問看護ステーション橘 法子
- 財団法人日本バプテスト連盟医療団 総合病院
日本バプテスト病院岩井 和美 - 株式会社孔仁会 訪問看護ステーション
碧い音小原 敦子 - 渡辺緩和ケア・在宅クリニック八杉 まゆみ
- 京都田辺中央病院植村 ひかる
- 参加スタッフ
- 助産師高島 晶子
- 看護師居合 あずさ
- 助産師飯塚 愛莉
- 看護師近宗 純子
- 看護師松本 祐貴子
- 助産師山上 有美
- 看護師足立 宜子
- 看護師酒井 浩貴
- 看護師和田 裕子
- 助産師森﨑 美穂
- 看護師極山 翔子
- 助産師山岸 彩
- 看護師野田 瞳
- 看護師武智 陽子
- 看護師和久 沙織
- 看護師谷口 公太郎
- 看護師寺田 智栄子
- 看護師村上 永里子
- 看護師山中 博子
- 看護師吉崎 由紀子
- 看護師久保田 龍
- 看護師平井 千尋
- 助産師河畑 日向子
- 看護師合田 文美
- 看護師畑中 宏美
- 看護師高屋 里美
- 看護師橋本 樹里
- 体験者座談会
- 報告会レポート