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地域密着の病院や在宅状況の今を知るために

地域密着の病院や
在宅状況の今を知るために

山中 博子
看護師

山中 博子
Yamanaka Hiroko

2012年入職

京都大学医学部附属病院→交流先:国保京丹波町病院

退院調整を行う立場として、実際に地域密着の病院や在宅の状況を知りたいと思い、本事業に参加させていただきました。国保京丹波町病院に出向する中で驚いたのは、90〜100歳代の入院患者と介助を要する方の多さでした。また、さまざまな患者さんが入院されるため、看護師は知識、技術を広範囲に求められます。一緒に働いた先輩看護師たちは日常的なADL介助はもちろん、既往に認知症のある患者さんへの関わりも経験が豊富です。看取りについても改めて考えさせられる機会も多く、非常に有意義な時間を過ごせました。

出向を通して、ジェネラリストとして成長

出向中は訪問看護・診療の現場でも働くチャンスをいただけました。これまで「地域包括ケアシステム」という言葉自体は知っていましたが、どういった形で機能しているのかイメージはできていませんでした。しかし今回の出向をきっかけに、それがどのように運用されているのか、身を持って学ぶことができました。今回の出向では、大学病院と出向先である国保京丹波町病院それぞれの強み、課題について私自身がとても考える時間も増えました。大学病院だけでは経験できないことも多く、ジェネラリストとして働いていきたいと考えている私にとって、本事業へ参加したことはとても良かったと感じています。今後、退院支援を行う上でも患者さんやそのご家族への情報提供がより良いものにつながるのではないかと思います。