参加施設の声Experience

京都田辺中央病院では2021年度より本事業に参加し、京大病院から一名の助産師を受け入れました。私立病院と大学病院、規模や役割の違いなど、環境が大きく異なる中で、出向者に有意義な経験を提供できるのだろうか。準備段階では施設側もさまざまな不安を抱えていました。しかし、実際に受け入れがはじまり、出向者の報告書を見てみると、その違いこそが貴重な経験になっているのだと知りました。医師、看護師ともに限られた人員の中で、地域の出産に貢献すること。その難しさとやりがいを助産師として日々感じていただいているようで、とても嬉しくなりました。

受け入れ先となった当院の現場にもいい影響があったのは、嬉しい驚きでした。出向していただいた京大病院の助産師の方と良好なコミュニケーションをとり、自分たちの強みなどをフィードバックしてもらうことで、モチベーションの向上にもつながっているようです。新型コロナウイルスの影響もあり、人手は常に不足しています。病院間の距離的な課題もありますが、今回初参加してみて、本事業の効果もたくさん感じることができました。院内での周知をさらに図りながら、当院からも出向者を出せるように、働きかけていきたいと思います。