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病棟全体の方々に育てていただいた9ヶ月間

病棟全体の方々に育てていただいた9ヶ月間

看護師

橋本 樹里
Hashimoto Jyuri

2015年入職

国保京丹波町病院→交流先:京都大学医学部附属病院

 これまで看護師として仕事をつづけ、自分なりにさまざまな経験を積んできたと思っていました。しかし、自施設を離れ、新しい環境に飛び込んでみれば疾患・患者層の違いなどはあるにしても、役に立てることが少ないと感じる日々がつづき、自信をなくすこともありました。それでも無事に出向期間を全うできたのは、限られた時間の中でも親切・丁寧に指導してくださったスタッフの方たち、そして化学療法を受けることへの緊張、将来への不安があるにも関わらず、交流先の慣れない環境で働く私にやさしく接してくださった患者さんたちの明るい笑顔のおかげです。本当に病棟全体の方々に支えられ、育てていただいた9ヶ月だったと感じています。また、久しぶりに自分よりも若い看護師や看護学生と接することで、自分が働きはじめたころの気持ちを思い出し、初心に戻ることができたのも、とても大きな出来事でした。

最先端の治療と看護と、地域ならではの看護

 ひとつの病院で仕事をつづけることも素晴らしいと思いますが、異なる環境に身を置いてみることで客観性が高まり、今まで自分が行なっていた看護を振り返る機会にもつながると、出向を経験したことで感じるようになりました。そして、最先端の治療と看護と、地域ならではの看護で求められることに違いがあると同時に、「患者さん一人ひとりに寄り添いながら、患者さん・ご家族に応じた看護を行うこと」は決して変わらないのだと実感することもできました。それぞれの病院で求められること、どこの病院でも変わらないことを知ることで、改めて自分に足りないものや、自分でも気がついていなかった「学びたいと思う気持ち」を発見できたような気がしています。出向前に看護部長から「この9ヶ月が過ぎたとき、これからの人生でどんなに困難なことが起こっても、看護師としても、ひとりの人間として揺らぐことがない軸がきっとできているよ」と言われたことが、今ではとてもよく理解できます。今まで経験したことがないほど濃密で、宝物のような時間を過ごすことができ、とても感謝をしています。