参加施設の声Experience

　弥栄病院がある京都府北部地域は看護師確保に恵まれていると決して言えず、働くスタッフの平均年齢も上がっています。また、若い世代が集まりにくく、せっかく育成しても「都市に出たい」「急性期医療の現場で働きたい」と離職するケースが多々ありました。そうした状況の解決に期待を寄せてはじめたのが今回の看護職キャリアパス支援事業です。地域の病院に所属しながらでも都市の病院に勤務するチャンスがある、急性期医療の最先端で学ぶことができるのはとてもうれしいこと。実際にこの事業に参加してからは先に挙げたような理由での退職者はいなくなり、新規の人員確保にも大きなアピールポイントになっています。

　現在までに京大病院からの受け入れを看護師3名・助産師3名、当院からの交流を看護師2名・助産師1名行っています。こちらから送り出すときには親心のように不安になりますが、月に一度の報告の場ではとても生き生きとした表情を見せてくれます。ひとつの地方病院で勤務するよりも格段に知識や技術、経験が増えることで、看護師としての成長につながっているのではないでしょうか。短期の研修と、長期にわたって業務を行う交流は学べる量や質がまったく異なります。ぜひ今後もこの事業に参加していければと考えています。