結ノ歩訪問看護ステーション
「訪問看護の現実と楽しさを知るきっかけとして」互いに学び合える関係に
訪問看護業界は他施設とのつながりが少なく、各事業所がバラバラに取り組みを行っているケースが多く見られます。そうした中で看護職キャリアパス支援事業を通して京大病院と交流ができたことは、私たちにとってとてもよかったと思います。初参加となった2017年度、地域の看護を学びたいという看護師の出向を京大病院から受けました。一年の期間中は学ぶだけでなくいろいろな情報や刺激を私たちにも与えてくれました。人員確保の都合もあり当事業所からの出向は、まだ叶えられていませんが、訪問看護の現場でも高い専門性を求められるケースはどんどん増えています。次年度以降、チャンスがあればぜひこちらからの派遣もお願いできればと考えているところです。
訪問看護の本当の姿が広まるように
高齢化社会を迎えている今、確実に訪問看護師のニーズは高まっていますが、その一方で、若い世代の看護師の不足が深刻化しています。二交代や三交代で病院勤務をされている看護師からすると、24時間対応を求められる訪問看護の現場は「辛い」「大変」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際に働いてみてもらうと「意外と大丈夫」「楽しい」ということが分かってもらえるはず。出向で訪問看護のことを知った看護師がぜひ本当の姿を広め、私たちの仲間となってくれる若い世代が増えていってくれることをとても期待しています。
看護師
退院支援を充実させるために、そして、夢に近づくために訪問看護の現場へ
京大病院にて、肝胆膵・移植外科で四年、神経内科で四年半ほど勤務する中で、退院支援に関わることも多くありました。一度は退院したものの、また入院される患者を見るたびに、退院後の生活、在宅看護の現場をきちんと体験したいという気持ちが強くなりました。在宅看護の道に進むという目標を持って看護師になったことを知ってくださっていた当時の病棟師長から、このプログラムを勧められ参加しました。この人材交流に参加しなければ、希望があっても自宅での生活は難しいと決めつけていた自分がいたように思います。認知症があっても、サービスの調整次第で自宅生活を支えることが可能であることを知ることができました。また、病院のように物がたくさんある環境にない中で、知ることのできた工夫も多いです。病院へ戻ったとき、自宅での生活の不安について、訪問看護は何をしてくれるのか、こんな工夫ができる等、患者が安心して自宅に戻れるような情報提供ができればと思っています。
2015~2024年度人材交流実
- 京大病院 ⇒ 結ノ歩訪問看護ステーション:看護師 1名

