看護職キャリアパス支援センター直通電話

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参加施設管理者・参加者の声VOICE

独立行政法人国立病院機構 舞鶴医療センター

看護部長 看護部長

交流先・元、どちらにもメリット

国立病院機構は全国に142施設、そのうち近畿管内には20の施設があり、機構内での人材交流はとても活発に行われています。ライフステージやライフスタイルの変化に合わせて、病院間を異動することも決して珍しくありません。当院はそうした土壌をもともと持っていたこともあり、看護職キャリアパス支援事業にもスムーズに参加することができました。自施設で学べないことを補い合い、学び、交流期間が終わった後には元の場所で活かす。この取り組みは交流先だけでも、交流元だけでもなく、ともにwin-winになれるいい取り組みだと思います。

ぜひ参加経験者同士で交流を

現在、当院からは6年目になる男性看護師が京大病院へ、京大病院からは同じ年代の女性看護師が当院へ人材交流しています。ともにNICUのスタッフで、交流期間中もお互いの病院のNICUでの勤務。当院から行くスタッフはさまざまな重度疾患を持った児へのケアの実践を、当院へ来たスタッフは障害を抱えながら地域で暮らす児や家族へのケアを中心に勉強をしてもらう予定です。交流期間が終了した時にはぜひ参加した人たち同士で交流する機会を持ってもらいたい。そこで得られたことなどを分かち合い、振り返り、今後の看護師人生に生かしてほしいと思います。

看護部長 舞鶴医療センター
看護師

自施設とは違った経験をたくさん積めました

外科疾患を含めて重症患者を多く取り扱い、病床数も多い京大病院のNICUで一年間を過ごしたこと で、舞鶴医療センターとはまた違った経験を積むことができました。ケアの方法については、実施項目に共通点が多かったものの、体位変換の精度には大変驚かされました。認定看護師と体位変換を一緒に行いましたが、患者の覚醒度をほとんど変えることなく実 施することができ、これは私が理想とするNICUケアの一つであり、引き続き取り組んでいきたいと思います。また、PNSによる看護の実践は、鎮静を確保しながらケアができる、情報共有がしやすい、技術指導を受けやすい等、様々なメリットを感じることができました。自施設で、すぐにPNSを導入することは現実的ではありません が、それと同じくらいの効果を得られるように取り組んでいきたいと考えています。


チーム医療のためには看護師の積極性が不可欠

京大病院NICUでは、毎週一回療養カンファレンスが開催されています。メンバーは医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、心理士などで、舞鶴医療センターと比較して職種の幅が広いように感じ、多角的な視点で意見を抽出でき、効果的な情報共有の場になっているのではないで しょうか。さらに、看護師が積極的に意見を発表する姿も印象的です。舞鶴医療センターでは医師 が主体となってカンファレンスが進みますが、チーム医療の観点から私たち看護師の積極性の強化 は不可欠だと思いました。今はこの一年の経験を通して舞鶴医療センターのスタッフへの共有と 日々のケアの向上に力を入れていきたいと考えています。

看護部長 京大病院
看護師

より良い愛着支援・退院支援のために

舞鶴医療センターは、京都府北部の地域病院で唯一NICUがあり、入院児を遠方からも受け入れている病院です。そのため、病院と自宅が遠く離れ、母子の面会時間がどうしても限られたものになってしまう現実があります。そこで、親子愛着形成のために早期から医師と連携し、面会の際はできるだけふれ合えるようにセッティングし、さらに一日でも早く両親のもとに帰れるように取り組んでいました。また、退院前にはほぼ全例で地域の保健師、医師、両親を交えてカンファレンスを実施し、退院後も継続してサポートを行うための細やかな活動を知る良い経験となりました。


リスクや児の状態を判断しながら最善策を

患児中心の看護をこの先も心がけていきたいと思いますが、初めて他施設での看護を経験し、どうしてもベストを尽くせない際の配慮を学ぶことができました。京大病院では挿管児の体位変換を2人以上の看護師が3時間おきに行ってきました が、深夜の一人勤務の際には、3時間おきに一人でできることをするのか応援を待つのか、また、その他のケアを優先する際には、どう段取りを組むべきか等、リスクや児の状態を判断しながら、最善の策を考えなければならない場面が多く、改 めて患児中心の看護を考えるきっかけになり、さらに看護観を深めることもできたと 思っています。

2015~2024年度人材交流実績

  • 舞鶴医療センター ⇒ 京大病院:看護師 1名
  • 京大病院 ⇒ 舞鶴医療センター:看護師 1名