看護職キャリアパス支援センター直通電話

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訪問看護ステーション碧い音

所長 所長

「出向を経験して、スタッフたちの意識が変化」
出向経験者同士でコミュニケーション

訪問看護ステーション碧い音では、これまでに看護職キャリアパス支援事業を通して京大病院から1名、当事業所から3名の看護師が2か月ずつの出向を経験しています。精神疾患を抱えて地域で暮らす方の新規依頼が増え、出向先は3名とも精神科病棟を選択しました。出向時期が重なっていないとはいえ、ほとんど同じタイミングで同じ場所に研修に行った3名は、お互いの感想や情報を活発に共有してくれています。また、それを他のスタッフたちにも広めていくことで、現場の意識や環境が大きく変化しているところです。

互いの看護に好影響を

精神疾患を専門的に学ぶ機会が少なかったこれまでは、どう看護やケアをしていいかわからず、スタッフたちも逃げたいという気持ちがあった様子でした。しかし、きちんとした知識を得ることで「精神の病があってもひとりの人間として接すればいい」というスタンスに。その変化はとても大きかったと思います。私たちが京大病院へ出向することで得られることがある一方で、私たちの現場だからこそ学べることも多くあります。たとえば、看護の現場が常に「生活の場」であるということ。高度な医療設備はないけれど、その人が築いてきたものがそこにある。それを大切にしながら療養生活を支えるという意味を学んでいただくことは、京大病院へ戻ってからの退院支援にもきっと役立つと思います。

看護師 訪問看護ステーション
碧い音 看護師

利用者さんと関わる際の視点が広く

出向では、医師・看護師・PSWやその他の専門職がチームとなって「自立」という視点で、急性期から退院に向けてのサポートを繰り広げている様子を間近に見ることができました。状態悪化の前兆を判断する在宅での視点もアドバイスいただいたことで、訪問看護の現場に戻ってからも利用者さんと関わる際の視点が増えたことを実感しています。
今回は、当ステーションから3名の看護師が順番に同じ病棟に出向させていただくことができ、共通の知識や視点を得ることができました。今後、3名のメンバーで共有できた視点を活かし、訪問看護に役立てていきたいと思っています。


地域と大学病院が交流できる絶好の機会

患者が、病気を持ちながらも在宅や社会で自分らしく生活していくためには、病院と在宅医療・地域サービスとの連携はとても大切だと思います。また、医療は日進月歩で進化しているものの、在宅看護の現場では病院のように常に新しい情報を得ることは決して簡単ではありません。そんな中でこの出向プログラムは先端医療を提供する大学病院と交流し、現場で学び、新しい知識や経験を得ることができる絶好の機会であり、この出向プログラムが今後もますます充実し、拡大していくことに期待を寄せています。

看護師 京大病院
看護師

退院支援を充実させるために、そして、夢に近づくために訪問看護の現場へ

京大病院で勤務する中で、退院支援に関わることも多くありました。一度は退院したものの、また入院される患者を見るたびに、退院後の生活、在宅看護の現場をきちんと体験したいという気持ちが強くなりました。在宅看護の道に進むという目標を持って看護師になったことを知ってくださっていた当時の病棟師長から、このプログラムを勧められ参加しました。この人材交流に参加しなければ、希望があっても自宅での生活は難しいと決めつけていた自分がいたように思います。認知症があっても、サービスの調整次第で自宅生活を支えることが可能であることを知ることができました。また、病院のように物がたくさんある環境にない中で、知ることのできた工夫も多いです。病院へ戻ったとき、自宅での生活の不安について、訪問看護は何をしてくれるのか、こんな工夫ができる等、患者が安心して自宅に戻れるような情報提供ができればと思っています。

2015~2024年度人材交流実績

  • 訪問看護ステーション碧い音 ⇒ 京大病院:看護師 3名
  • 京大病院 ⇒ 訪問看護ステーション碧い音:看護師 1名